愛猫、愛犬と生活する上でかかせない、ペット用衣類やグッズの洗濯。
洗いたい物によっては、どうするべきか迷うこともあるよね?
30年近く猫と暮らす家庭からみた注意点、使っている日用品、良いと思った洗濯機をまとめてみました。
ペット用品の洗濯について、悩んでいる人におすすめの記事です。
ペット用品を洗うときの基本
前処理をしよう
抜け毛とり
洗濯の前に重要なのが、コロコロやエチケットブラシ、掃除機などでできるだけ「抜け毛」を取り除くこと。
抜け毛がついたまま洗うと、洗い終わった洗濯物についてしまったり、洗濯機の故障の原因になります。
管理人の実家では「夢ゲンブラシ」っていう、エチケットブラシ使ってるね
ケースにしまうと自動でゴミが取れて、両面使えるスグレモノ(電池不要)。
2本を常備して、猫ちゃん用と人用で使い分けています。
大まかに「夢ゲンブラシ」で抜け毛を取ってから、コロコロや掃除機で仕上げる・・・といった感じです。
カーペットやラグをひいているお宅は、「ぱくぱくローラーW」があると便利だと思います!
カーペットの上で前後にスライドさせると、抜け毛だけでなく猫砂や細かい固形ゴミも自動で取れるクリーナーです(電池不要)。
抜け毛や細かいゴミだけ取りたいなら、少しお値段が安い「ぱくぱくローラー」がおすすめ。
シンプルなタイプと、にゃんこ柄バージョンもありますよ。
洗剤を直ぬり、または酸素系漂白剤でつけ置きする
”ペットの寝具や衣類から、なんだかケモノ臭がする・・・”
それは、動物特有の皮脂や汗により雑菌が増えるためです。(※注1)
汚れやにおいが気になる部分は、洗剤を直接つけておいたり、酸素系漂白剤でつけ置きするのがオススメ。
特にワンちゃんは、私たちみたいに毛づくろいはしないから、ニオイが気になりやすいみたい
洗濯表示を確認しよう
そもそも水で洗えるものか?ネット使用が必要か、乾燥機にかけられるのか?
「洗濯したら、傷んだ!壊れてしまった!」なんてことは、避けたいですよね。
人の衣類と同じように、洗濯表示はよく見ておいた方が安全です。
そもそも人の衣類と一緒に洗っていいの?
できるだけペット用品と人の衣類などは、一緒に洗わないほうが良いでしょう。
管理人の実家では、猫ちゃん専用の毛布やおもちゃなどは「手洗い」中心です。
理由は主に2つ。
- 猫・犬アレルギー対策(衛生面)
- ニオイ対策
猫・犬アレルギー対策(衛生面)
アレルギー対策として、人とペットの洗濯は分けて洗うほうが安心です。
とくに、取りきれなかった抜け毛や汚れが、他の洗濯物にまで付いてしまうのが問題です。
猫ちゃん・ワンちゃんが愛用する毛布などは、抜け毛を念入りに取ったとしても、ある程度は残ってしまいます。
それに、今は何ともなくても突然アレルギーになることもあるよ
アレルギー反応の強弱も人それぞれ。
管理人自身も、猫アレルギーです。(病院で検査済み)
顔・目のかゆみや鼻づまりが段々ひどくなりましたが、悪化させないように気をつけています。
触れ合ったら手を洗う、抗アレルギー薬を飲むなど。
意識して気を付ければ、生活面で困ることはないです。
ニオイ対策
猫ちゃん、ワンちゃんのニオイストレス
最近の洗濯洗剤や柔軟剤は、香水のようにいい匂いのするものが増えていますよね。
しかし、人にとっていい匂いでも動物たちにはストレスになる場合があります。
最悪の場合、猫ちゃん、ワンちゃんが体調を崩すことも。
とくに、猫ちゃんが家族にいる場合、アロマオイル(精油)が配合されている洗剤や柔軟剤などは危険です。
猫は遺伝的に、人間や犬よりも物質を体内でうまく代謝できません。(※注2)
種類によっては少量でも、中毒を起こしやすいんだ・・・
ペット用品の洗濯に、人間用の洗剤や柔軟剤を使う場合は、以下のことに気を付けてみましょう。
- 水でよくすすぐようにする
- 成分を確認する
- 必要以上の洗剤、柔軟剤は使わない
- 無香料の洗剤、柔軟剤を使う
洗濯物へのニオイ移り
猫ちゃん、ワンちゃん用の衣類や寝具類についたニオイが、洗濯物にうつる可能性があります。
粗相したものだと、よりニオイが気になるかもしれません。
たまに、人の多い場所で「服などについた抜け毛」や「ペット特有のニオイ」に気づくことはありませんか?
ニオイ問題は、なかなか自分では気付きにくいよね
洗濯のときに分けた方が予洗いもできますし、ニオイ移り対策になるでしょう。
ペット用洗濯洗剤や柔軟剤もある
近年では、ペット用品の洗濯特有の悩みに着目している、「ペット専用の洗濯洗剤・柔軟剤」も開発されています。(※注1)
専用の洗濯洗剤を使うメリット・デメリット
猫ちゃん、ワンちゃんに優しい洗剤を探しているならば、試してみるのも良いでしょう。
↓くわしくはこちらをご覧ください!↓
ペット用品の洗濯に適しているのは、手洗い?それとも洗濯機?
「手洗い」、「洗濯機」のどちらで洗ったほうが良いかは、「洗濯する量」、「素材」、「汚れ具合」によります。
手洗いが向いている場合
- 一部分だけ汚れがひどい
- 取りきれない抜け毛が多いものを洗う
- デリケート素材のものを洗う
- おもちゃや小物を洗う
洗濯機が向いている場合
- 時短、洗う手間を少なくしたい
- 汚れや抜け毛がひどくないものを洗う
- 洗濯量が多い
- 洗濯機洗いができる素材のものを洗う
ペット専用に洗濯機が用意できれば良いですが、家のスペースの問題もありますよね。
1台の洗濯機でも汚れがひどくなければ、人の衣類とペット用品を分けて、順番に洗うのも良いと思います。
管理人の実家では、猫ちゃん専用の毛布類を洗うときは「手洗い」です。
お風呂場で「大きい洗いおけ」と、排水溝に「ゴミ受けネット」をしてから洗ってるね
いざ洗うと、取ったはずの抜け毛が『もわーーーっ』と出てくる出てくる・・・(母談)
「ゴミ受けネット」もすぐに猫の毛でいっぱいになるので、洗濯後は忘れないよう捨てます。
洗濯機でペット用品を洗うなら、縦型とドラム式どっちが良い?
縦型洗濯機は、ペットと暮らす家庭に向いている
というのも、衣類やペット用品を洗う場合、問題なのが取りきれない「抜け毛」です。
抜け毛を洗濯で落とすために、重要なことは2つ。
- たっぷり水を使って、水流ですすぎ落とす
- ごみ取りフィルターで、抜け毛を取りながら洗う
縦型洗濯機は水流による「洗浄力」と、値段もお手頃なものが多いのも魅力です。
また、お手入れの頻度や使い方にもよりますが、比較的壊れにくいと感じます。
総合的にみると「縦型洗濯機」の方が、抜け毛のついた衣類や、ペット用品の洗濯には向いていると思われます。
縦型洗濯機が苦手な「乾燥機能」も欲しいならば、別で「乾燥機」があると便利ですね。
管理人宅では「乾太くん」がほしくても物理的に置けません。
コロナの「衣類乾燥除湿機」買ったら、便利すぎて今ではなくてはならない必需品なんだって〜
花粉や梅雨の時期はフル稼働!
また、気温が低く除湿しづらいときは、「冬モード」でしっかり除湿できる優れモノです。
ドラム式洗濯機は、好きなタイミングで洗濯・乾燥できて時短
天気や時間帯を気にせず乾燥まで手軽にできるため、日々忙しい方にはぴったりだと思います。
洗濯物を外干しして、取り込むといった手間もありません。
軽い汚れ落としが多く、乾燥機能を重視したいなら「ドラム式」の方が良さそうです。
けれども・・・
私たちの抜け毛による「フィルターの詰まり」などが原因で、故障が起きやすいみたい
多頭飼いだと抜け毛も多くなるため、洗濯機がより不調になりやすい気がします。
とくに、欠かせないのが「乾燥フィルター」や「パッキン類」のこまめなお手入れでしょう。
ここ数年は、「パッキン」や「フィルター類」の自動洗浄がついていたり
温水や温風を使うことで、洗浄力を高めたドラム式が増えてきたように思います。
管理人の実家では、10年ほど前に「ドラム式洗濯機」を使っていましたが数年で壊れてしまいました。
その後、シャープの縦型洗濯機に買い直しています。
母いわく、縦型は汚れが落ちやすく、洗濯槽の手入れも楽で、壊れにくい印象のようです。
当時のドラム式は
- 蓋まわりのパッキンが「カビる」、「ゴミが溜まる」
- 洗濯槽をつけおき漂白できない
- こまめに掃除しても異臭がする
など、手入れをしている母ですら「ドラム式は大変!」と嘆いていた記憶があります。
乾燥している間、追加で洗濯したくても気軽にできないので、何ともじれったい。
ペット衣類の洗濯に向いている洗濯機ってあるの?
ペット衣類の洗濯に対応した洗濯機は、あります。
ご家庭の状況によりますが、オススメだと思う洗濯機をまとめてみました。
ペット衣類の洗濯にオススメな洗濯機【2024年度】
洗濯機といえば、日立、パナソニック、シャープ、東芝など・・・。
一度は検討・購入したことがあるのではないでしょうか?
「人やペットの衣類なども洗いやすい、普段使いできる洗濯機がほしい」と思っている方、参考になれば嬉しいです。
シャープ(SHARP)「ペット用衣類洗い対応」洗濯機
家電メーカーの中で、唯一「ペット用衣類洗い対応」と表記されているのがシャープの洗濯機です。
「ペット用衣類洗い対応」として、下記コースがあるようです。
- 温つけおき洗い(ペット用衣類洗い)コース:温風で洗剤と衣類を温めて洗うことができる
- ガンコつけおきコース:つけおき洗いで、黒ずみ汚れなどをしっかり落とす
シャープ公式HPを参考に、「ペット用衣類洗い対応」の機種をまとめてみました。
とくに「ES-PW」「ES-SW」「ES-GW」と表記されている洗濯機は、無線LAN機能つき。
インターネットに接続することで、AI(人工知能)により最適な洗濯コースを選んでくれたり
自分のスマホやタブレットから、洗濯状況を確認したりできるようです。
管理人的に便利だなと思ったのが、洗濯中のエラー内容と解決方法をスマホに表示してくれる点です。
普段、エラーに気づかなかったり、説明書をみてエラーを直すのは地味にめんどい・・・。
ただし、乾燥機能についてはドラム式や乾燥機にかなわないため、おまけ程度と考えた方が良さそうです。
日立 ビートウォッシュ「BW-DX100K」,「BW-X100K」
大人気シリーズ「ビートウォッシュ」も、ペットのいる家庭向きの縦型洗濯機だと思います。
高い洗浄力を誇る「ナイアガラビート洗浄」と、たっぷりの水で汚れをすすぎ落とす「ナイアガラすすぎ」で
抜け毛や汚れも落ちやすそうです。
オススメ機種:BW-DX100K
洗剤と衣類をあたためて洗う「温水ナイアガラビート洗浄」ができる洗濯乾燥機です。
寒い季節も快適にお洗濯ができると思います。
洗濯状況を分析して、効率よく自動洗濯をしてくれる「AIお洗濯」ができたりと、便利な機能が多い印象です。
オススメ機種:BW-X100K
こちらは乾燥機能や「AIお洗濯」のない全自動タイプ。
温水洗浄などはできませんが、基本の洗浄機能は新しい機種と変わらないため
乾燥機能が必要なければ、いっそ乾燥機能のない「全自動洗濯機」を選ぶのもオススメだと思います。
パナソニック(Panasonic)「NA-FA10K3」、「NA-FW10K2」
ざっくり分けると、温水洗いができるのは洗濯容量が12kgタイプのみとなります。
上記以外で「いいな」と思ったのが、と「NA-FA10K3」と「NA-FW10K2」です。
オススメ機種:NA-FA10K3
「スゴ落ち泡洗浄」と「パワフル立体水流」に加えて、「次亜除菌」で洗濯槽も除菌しながら洗濯できる洗濯乾燥機です。
2023年度の機種との違いは、基本機能はそのままに、新たな「時短コース」が追加されました。
すすぎ回数や洗剤の種類にこだわらず、普段の洗濯物をまとめて約24分でパワフル洗浄し、時短ができるようです。
Panasonicといえば、「ナノイー」や「ジアイーノ」が有名ですね。
洗濯槽と衣類も「次亜除菌」できるため、何ともPanasonicらしい洗濯機です。
オススメ機種:NA-FW10K2
こちらの洗濯機は前年度のものですが、洗濯と洗濯槽で次亜除菌ができるモデルです。
以下の便利な機能がついています。
- スマホと連携でき、遠隔で洗濯操作や設定が可能な「スマホで洗濯」機能つき
- ダニを高温加熱し、アレル物質を洗い流す「ダニバスター」コースあり
アレルゲンやニオイで悩みやすい、毛布や寝具類がスッキリ洗うことができるのは良い点ですね。
「布製品についたニオイが気になる」などピンポイントの悩みがあるならば、オススメだと思います。
次亜除菌で洗濯したいけど、基本的な洗浄機能があればOKなら、こちらがいいなと思います。
東芝 ザブーン 「AW-10DP4」、「AW-10DP3」
オススメ機種:AW-10DP4、AW-10DP3
どちらも全自動洗濯機(乾燥機能なし)になります。
繊維の隙間より小さい泡により、洗浄・すすぎ効果を高めた「抗菌ウルトラファインバブル洗浄W」と「ウルトラファインバブルすすぎ」が好印象!
2本の循環シャワーによる「大流量シャワー」や、立体的で強力な水流で洗う「ザブーン水流」など、抜け毛やニオイを落としながら洗い上げてくれそうです。
「Ag+抗菌ビーズ」で洗濯水を銀イオンの抗菌水に変えてくれるところも魅力的。
新型の「AW-10DP4」では、洗濯槽の掃除タイミングをお知らせしてくれる「槽洗浄めやすサイン」の機能あり。
旧型となる「AW-10DP3」は洗剤が手動投入など、細かい部分に違いはあれど、基本的な機能は同じようです。
最新機種に近い洗濯機をお買い得に買うなら、「AW-10DP3」はオススメだと思います。
小型洗濯機をペット用品専用として使う
人用の洗濯機とは別に、ペット専用の洗濯機を検討したい!
そこでネックとなるのが「置き場所」と「値段」ではないでしょうか。
以下を考慮して、もし自分が買うなら小型の「二槽式洗濯機」もいいなと思います。
とくに、シービージャパンの二槽式洗濯機「ウォッシュマン TOM-05w」は少量から手軽に洗えて、ペット専用洗濯機としてもガシガシ使えるのがとても魅力的。
洗濯槽は抗菌仕様。
脱水槽が内蓋付きのステンレスなので、お手入れしやすそうです。
ペット用品をコインランドリーで洗っても良い?
一般的なコインランドリーでペット用品を洗濯するのは、基本的にNGです。
コインランドリーでペット用品を洗いたい場合は、「ペット専用のコインランドリー」を探して利用しましょう。
というのも、保健所の指導により「コインランドリーではペット用品は洗ってはいけない」と定められているから(※注3)です。
「ちょっとくらい使っても大丈夫でしょ?」では済まされない可能性があるため、注意が必要です。
迷惑行為とみなされて、クレームが入ったり利用禁止になるかもしれないよ!
詳しくは、厚生労働省の「コインオペレーションクリーニング営業施設の衛生措置等指導要綱」(※注3)に書かれています。
さいごに
生活を共にするワンちゃん、猫ちゃんを『大切な存在=人生のパートナー』だと思う人は多いでしょう。
今回は、人間と動物が一緒に暮らす上でも欠かせない、ペット用品のお洗濯についてまとめてみました。
『人生のパートナー』と気持ちよく一緒に暮らすためにも、「動物と人への配慮」を忘れないようにしたいものです。
参考
注1)ライオンペット株式会社,ペットの布製品専用洗たく洗剤,https://www.lion-pet.co.jp/product/other/body_senzai.htm
注2)Hill's-Colgate (Japan) ,猫にアロマは危険?,https://www.hills.co.jp/cat-care/routine-care/essential-oils-for-cats
注3)厚生労働省,コインオペレーションクリーニング営業施設の衛生措置等指導要綱の一部改正について,第五 二(四),令和4年12月27日付け,https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc7273&dataType=1&pageNo=1